少林寺拳法の技(法形)について


少林寺拳法では、技のことを法形と呼びます。

分かりやすいように便宜上、馴染みのある「技」と呼びます。

 

技の構成は、剛法(ごうほう)、柔法(じゅうほう)、整法(せいほう)から成り立っています。

 

ここでは、「剛法」と「柔法」に焦点を当てて説明します。

剛法

突きや蹴りを主体とする技術。

少林寺拳法の特徴的な、受けからの反撃などを駆使し身を守る技術を養います。

こちらは、燕返(つばめがえし)という技

動画のように、素早さも少林寺拳法の技の特徴のひとつです

柔法

相手に掴まれた時などに対処する技術。

 

人体の急所を利用したり、体のバランスを崩したりすることで小さな力で相手を制することができます。

 

こちらは上膊捕(じょうはくどり)という技です。

身体や衣服を掴まれた時にその手を抜いたり固めたりする技が数多くあります。

剛法も、柔法も、その技法は守りと反撃からなる護身の技術です。

 

理にかなった技術を身に付けることで、

体の大きさや力の強さに頼らずとも相手を制することができるよう合理的に構成されています。

 

技が身に付けば、それが自信に繋がります。

自信がつけば、自ら行動できる主体性をもった人になり、

豊かな人生を送れることを目指します。

 

技の修練を通じて幸せな人生に繋げることが少林寺拳法の求めている目的のひとつです。 

 

また、少林寺拳法には600個以上の技があり、全てを完全に身に付けることはなかなかできません。

しかしそれが、生涯を通して楽しむことができる奥深さとも言えるでしょう。

攻防の勘と協調性を養う組手主体


上の動画のように少林寺拳法の技術は、二人一組で行うことを基本と組手主体(くみてしゅたい)と言います。

 

技術的な側面では、攻防の間合いや虚実など一人では身につけられない技術を磨くためのものです。 

また、自分だけが強くなるのではなく、お互いが協力しあってともに強くなろうという協調性を養うことも目的としています。